賢いSUV比較 No.4-マツダ・CX-3

SUVの購入検討で、コンパクトSUVのマツダ・CX-3について、試乗体験も含めてまとめました。是非、購入検討時の参考にしてください。検討したものは、2015年2月のモデルで、2018年5月に実施されたマイナーチェンジ後のものになります。

マツダ・CX-3

CX-3とは

広島に本社を置くマツダ自動車が手がけるコンパクトSUV。

マツダの主力車種であるスポーツカー、ロードスターは、1991年には日本メーカーとしては初のル・マン24時間レースでの総合優勝した実績がある、その点からも分かるようにスポーティなデザインの車を得意としている。

CX-3は、ミドルクラスSUVであるCX-5のコンパクトモデルとして、デミオの車体モデルをベースに開発された車種で、マツダの強みであるSKYACTIV TECHNOLOGYと新デザインテーマであるSoul of Motionを全面採用した新世代車種の第5弾となるコンパクトクロスオーバーSUVである。-Wikipediaよりの抜粋および要約

CX-3のイメージビデオ

エクステリア

見て驚いたのは、全体のボディラインの統一感は、ポルシェに劣らぬ優れたスポーティさを持っていることです。

マツダのスポーツカーであるロードスターが持つ流線型のラインと無駄がなく筋肉質な感触が、CX-3にも丁寧に取り入れられており、見ていて、とても印象的でした。

車体カラーの中でも、ソウルレッドクリスタルメタリック(オプションです)のカラーは、このデザインととてもマッチしていると思います。

サイズに関しては、今回比較しているSUVの中では、CX-3がもっともコンパクトなデザインのSUVで、全長4,275mm、幅1,765mm、高さ1,550mmであるため、日本の立体駐車場にも収まるサイズです。

CX-3 フロント

CX-3 サイド

CX-3 バック

インテリア

運転席のデザインも、エクテリアの独特のスポーティさをそのまま維持している感じで、違和感が全くなく、無駄がない印象です。運転席正面のメータースペースの上に、透明のディスプレイが設置されているのですが、そこには現行スピードがデジタルで表示されます。とてもスタイリッシュな表示の仕方で印象的です。

CX-3 運転席正面

運転席と助手席のシートヒーター機能に加えて、ハンドルのグリップを温める機能も付いているため、冬に暖房をあまり使わずに運転がしやすい配慮がされています。

とくに、男性が暑がり、女性が寒がり、という一般的な傾向を踏まえて、冷暖房を使わず、快適な運転環境を提供することを意識しているようです。

運転席は、上位モデルは電動で上下・前後が調整可能で、かつメモリー機能も付いており、例の透明ディスプレイと位置連動もしてくれます。

CX-3 運転席と助手席

後部座席はリクライニングはできないですが、中央の収納可能な肘置きに、収納型のドリンク置きスペースが付いており、気が効いてます。

CX-3 後部座席

後部座席は折りたたみ可能、かつ、スペアタイヤを入れるスペースが、普段はカバーが付いてますが取り外すと、MINIクロスオーバーと同じように収納スペースにできるようになっています。

大型のスーツケース1つが入るほどのスペースです。その意味では、荷物スペース全体は、他のSUVに比べて、奥行き135cm、幅96cm、高さ35cmともっとも小さいのですが、この追加の収納スペースを加えると、高さを55cmまで拡張できるので、荷物スペースも十分比較検討可能なレベルのサイズと言えます。

CX-3 ラゲッジスペース 手前のスペアタイヤなどか入るスペースは取り外し可能で、荷物スペースを拡張できる

走行性能

安全性を引き上げるための自動運転機能については、歩行者検知式自動ブレーキはもちろん、AT誤発進抑制制御、サイド&カーテンエアバッグも全モデルに標準装備化されています。

さらに、車線変更時の接触リスクを軽減する後側方車両接近警報、バック時に接近する車両を検知し警報を発するリヤクロストラフィックアラートなども標準装備化されており、今回、比較対象にしているトヨタ・CH-Rやホンダ・ヴェゼルより優れていると思います。

また、SKYACTIVE-Dのクリーンディーゼルエンジンは、それまでのディーゼルエンジンの課題であった、ガソリンエンジンと比べた場合の「音」と「振動」の大きさもだいぶ克服したようで、ずいぶん快適な成功が可能になってきているようです。この点は、次の乗り心地のところでお話します。

乗り心地

一番気になっていたディーゼルエンジンの場合の乗り心地を知りたかったので、このモデルで試乗しました。

ハイブリッドに比べるとエンジンの音やアクセル踏んだ時の感じが強いのは確かです。振動がありますね。ただ、背面窓が分厚くなっているようで、排気口からの音は思った以上にはうるさくなかったです。確かに、マツダが自信を持つように、ディーゼルエンジンのトラックとかが、よく道路で出しているような「ガルルン!」みたいな音は、ほとんどしなかったので、すごいと思いました。

ハイブリッドほどの静かさを求めてないなら、このエンジン音や振動は、ガソリンエンジンと比べてほとんど違いがないので良いと思います。

燃費

まず、最大の特徴である、「スカイアクティブD」というディーゼルエンジンについて話をしたいと思います。

僕自身、ディーゼルエンジンが、なぜこうもガソリンエンジンに比べて燃費が良いのか? ということを知りたくて、CX-3を候補に入れて検討しました。

ガソリンエンジンの特徴は、モーターの回転数が一定以上になってから、もっとも燃費の良い水準に達する一方で、ディーゼルエンジンは、モーターが低い回転数の状態でも、燃費が良い状態を維持できることが最大の理由です。

ハイブリッドモデルの車は、都市の道路環境のように、信号待ちでブレーキを頻繁に踏む環境では、ブレーキを充電作用に応用した電池への充電方式で、なるべくガソリンを使わず電気で走り、高速などを乗っている時は、ほとんどブレーキを踏まなくなるため、ガソリンで走るという組み合わせで、燃費の全体を改善しています。

一方、ディーゼルは、先ほど伝えたように、モーターが低回転でも、燃費効率が良いため、都市の道路でもパフォーマンスが十分出るということです。CX-3の2WDのモデルであれば、どれも、20.0km/l超えの燃費で、タンク容量が48Lなので、理論値で、960kmの連続走行が可能です。

今回、比較しているSUVでは、トヨタ・CH-R、ホンダ・ヴェゼルに次ぐ3番目の燃費の良さです。もちろん、20.0km/lを超えているので、エコカー減税対象です。

ただ、過去において、ディーゼル車からは、ガソリン車では出ない、窒素酸化物(NOx)やPE(ディーゼル排気微粒子)などが排出され、その微粒子が人間の体内に入ると肺がんや呼吸器系疾患などを発病することが長らく懸念されていました。

日本では、東京都が1999年に、ディーゼル車に対して、その点を問題視した厳しい基準の規制をかけました。このことがキッカケとなり、マツダは、ディーゼルエンジンのクリーン化を実現するため、大幅改良に取り組み、2010年に東京都の規制基準をクリアしたSKYACTIVE-Dというクリーンディーゼルの開発に成功、そのことが現在のマツダの好調を支えています。

というのも、東京都のその規制が大変厳しかったため、SKYACTIVE-Dの品質水準が、同じくクリーンディーゼルに注力していたヨーロッパのメーカーの先を行くところまで行ってしまったからです。石原慎太郎氏が実施したディーゼル車への厳しい規制は、マツダにとっては、「人間万事塞翁が馬」となる出来事となりました。

また、ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べると、スピードは劣ります。しかし、日本は、高速道路が100km/h制限になっているので、ディーゼルエンジンでも、その点は特に不快感なく利用可能な道路環境であると言えます。

最後に、ディーゼルエンジンは、ガソリンではなく、「軽油」で走ります。日本のガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンに比べて軽油は、平均20%ほど安いので、この点からも、コスパの良い仕様になっています。

ただ、たまに間違えて、ガソリンを入れてしまうお客さんもいるようで、その場合、一発でエンジンが故障してしまうため、オプションの2,000円で、燃料タンクの注入口に「軽油!」というシールを貼っておいた方が良さそうです。

たった2,000円で、数十万を超える修理費が必要になるエンジンの故障を防げるなら安いものです。笑

価格

地球環境に優しい燃費の良いディーゼルモデルで検討しました。上位グレードのExclusive ModsないしはXD Lのモデルに、必要最低限のオプションである、ETC、カーナビ、iPhone連携などを入れて、税込みで310-320万程度になります。

今回、比較しているSUVの中ではもっとも安いです。また、2018年11月時点で、残価ローンを3年で組んだ場合、残価が、購入価格の50%保証になるため、ポルシェの40%を超えています。これはすごいと思います。

ちなみに、ミドルクラスSUVのCX-5は、それより更に上の55%とのこと。CX-3とCX-5は中古車市場でも大変人気が出ているようで、この条件設定になっているようです。

総評

デザインは、エクテリアとインテリア共に正直、ポルシェやMINIに全く劣っていないと思います。この価格帯で、これだけのエクテリアとインテリアを持つSUVに乗れるのは、お得さを感じました。

唯一の気がかりなのは、ディーゼルエンジン車としての乗り心地だと思います。ここが特に気にならないのであれば、CX-3は、地球環境にとっても、うれしい買い物になると思います。

また、将来のモデルチェンジでも期待していることは、2009年のリーマン・ショック以降、マツダは、それまでのアメリカの大手自動車メーカーであるフォード社の傘下から徐々に外れ、2015年には完全独立を果たし、2017年には、トヨタと株式の持ち合いを実施しています。

今後、マツダがSKYACTIVE-Dで培った高い燃費と走行性能を誇る優秀なエンジンの開発ノウハウと、トヨタがプリウスをはじめとするハイブリット車で培った蓄電技術の融合により、優れた次世代EVモデルが、CX-3に投入されると、デザインと燃費の両者で申し分ないSUVが誕生する可能性があるため、今後の展開にとても期待しています。

最後に

SUVを新車か中古で買うかは、自分の財布との相談でもあると思いますが、僕は、それと同時に、「年式」をよく見ています。大半の新車を買った方は、残価ローンなどを上手く使って、3年後に売る方が多いため、たとえば、現時点で、買いたい車種が2015年に販売開始となった場合、2018年には、その中古が市場に出回ってくるということです。しかし、モデルは、まだ最新というわけです。この考えを上手く使えば、中古ながら最新モデルを安く手に入れるという買い方ができ、とてもお得です。

中古車の購入に関しては、自分の希望条件に合ったSUVに出会える確率=単純に在庫数が多い中古車サイトになるので、そこでしっかり調べて買うのがオススメです。下記の2つは、日本でも最大の在庫数を誇るサイトなので、2社で探して見積もり比較などしながら、最終的に決めるのが良いと思います。

みなさんの希望に叶ったSUVが手に入ることを心から祈っています!

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