Sliver.tvを提供するTHETAネットワークのホワイトペーパーの翻訳 #4

Theta Blockchain Ledgerについて

Theta Ledgerは、ビデオストリーミング産業のためにデザインされた分散型台帳である。この台帳が、Thetaのトークンエコシステムを通じて、ユーザーが、自分の余っている帯域幅とストレージリソースを他人に共有することを可能にし、彼らが、よりアクティブにビデオプラットフォームやコンテンツクリエーターとエンゲージすることを可能にする。これらのゴールを実現する上で、ビデオストリーミングならではの問題に挑んでいく必要がある。

その一つは、圧倒的に高いトランザクションスループットが必要になることである。多くのブロックチェーンが、トランザクションスループットの問題に挑んでいる中で、ライブビデオストリーミングの世界はより複雑と言っていい。特にビデオストリーミングのデータ数秒分ごとに、リソースを提供してくれた何千人のユーザーに報酬を支払う世界は、ビットコインやイーサリウムとは比べものにならないほどのトランザクションスループットを求められる。

たとえば、人気のeSportsのストリーミングコンテンツでは、100万を超える視聴者が同時に同じコンテンツをみることになるため、秒間に数百万のトランザクションスループットが発生する可能性がある。

高いスループットの副産物は、大量のストレージ消費を必要とする点である。上記のマイクロペイメントのトランザクションをストレージに保存しようとすると、一派個人のデバイスではすぐにストレージ容量不足になってしまうだろう。

そして、ビデオストリーミングアプリケーションは、迅速なコンセンサスを要求する。自分の帯域幅への報酬の共有に対して、ユーザーは、まず報酬を得てからでないと次のリソース共有を行おうとはしない。他のユースケースでは、ライブストリーミング中の仮想ギフトの寄付は、ホストとオーディエンスの間に、リアルタイムのインターアクションを必要とする。

これらのゴールを達成するために、我々は、PoSベースのBFTコンセンサスアルゴリズムをデザインし、2/3以上の同意を持ってコンセンサスを得る形で、データのコンシステンシーを保つ。従来のBFTアルゴリズムは、 参加ノード数が増えるほど、0(n2)のメッセージングの複雑性をもたらす。結果的に、数千ものノードが参加している場合、コンセンサスに至るにはかなりの時間を要することになるため、実用性がない。そこで、我々は、multi-level BFTコンセンサスメカニズムを採用し、秒間1,000以上を処理を達成した。

その水準でのトランザクションスループットは、ビットコインやイーサリウムよりもちろん早いのだが、”pya per byte”レベルのマイクロペイメントを実行するには十分とは言えない。さらにスループットを増やすには、Theta Ledgerは、オフチェーンのスケーリングソリューションを採用し、”Resource Oriented Micropayment Pool”を実行することで、その実現性を高めている。

我々は、オフチェーンペイメントが、スループットを引き上げるだけでなく、ブロックチェーンに格納すべきデータ量を減らすことにも繋がると理解している。ステートのダイジェスト情報のみを書き込むことで、ストレージの必要サイズを下げることを実現しており、これによって、データセンターから、個人の一般的なデスクトップPCまで含めて様々なタイプのマシンやストレージ機器で利用できるようにしている。

つづく。

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