「運転しながら仮想通貨が稼げる仕組み」とは?

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最近、フォーブズに、面白い記事が出ていたので、僕の考えを述べておこうと思います。元記事は、こちらです。

運転しながら仮想通貨が稼げる仕組み、ドイツ企業が考案 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

話の中身は、ドイツの自動車部品メーカーであるコンティネンタル社が検討を進めているもので、ドライバーが、交通情報や駐車事情の情報などをリアルタイムに共有すると、報酬として仮想通貨がもらえるというものですね。ドイツのメーカーですが、やるとなると、おそらく、ドイツを拠点にするIndutrial  4.0にフォーカスしているBaaSであるIOTAと組んで取り組むことになると見ています。僕のIOTAに対する、現時点の投資評価は、「こちらの記事」にまとめています。

自動車の交通情報の使い道は、基本、3つです。

①リアルタイムの交通渋滞情報によって「渋滞ゼロ」を目指す。

その車の進み具合を自動車に積み込んだGPS装置や無線で車間距離を測る装置、また時速データをIoTテクノロジーを使って、リアルタイムにインターネットを通じて、他の自動車とデータ共有するすることで、交通渋滞をとても精密に可視化することができます。GPSは容易に想像ができると思いますが、後者のパターンは、たとえば、10台以上、時速20キロ以下で走っていたら渋滞をみなすなどですね。カーナビのその情報を反映させることで、他のドライバーは、渋滞を避けた迂回ルートで移動することができるため、渋滞自体を減らしていくことができます。

ただし、究極の渋滞ゼロは、実はもう答えは出ていて「自動運転」なんですよ。究極的には人々が思い思いのスピードで運転するから渋滞が起きるのです。事故の原因もそうです。だから、自動車メーカーやGoogle、Uberなどは自動運転を研究しているのです。

②リアルタイムの駐車場の空具合を共有して「駐車難民ゼロ」を目指す。

あらかじめ、各駐車場の収納キャパのデータを手に入れておいた方で、どの駐車場にまだ空きが残っているかを把握することはできます。たとえば、駐車場の出入り口のゲートのセンサーを通ったら、現在、何台の車が止められているかわかりますね。路上の駐車場では、メーターのマシンの中にIoTデバイスを入れれば、その駐車場が使われているかどうかがわかります。

そうやって、目的地の最寄りで空いている駐車場まで、ドライバーをナビで誘導することを実現できるわけです。

③店舗の混み具合も把握できる

これらを応用していくと、店舗の混雑具合も把握できます。店舗の駐車場のキャパ情報をあらかじめ抑えておけばよいわけですね。ただ、都市部のお店は駐車場を考慮していないケースが多いので、そう言うお店は、店舗の予約システムを自動車のカーナビシステムとインテーネットで繋いでリアルタイムに店舗の空き助教を共有し、車を運転していて、お店を探す場合に使ったりする方が現実的なソリューションだと思います。

ですから、車のドライバーは、運転しているだけで、これらのデータをGoogle Mapなどが自動的に買ってくれ、GoogleからGoogleのトークンがもらえると言うことが可能になるわけですね。

しかし、時代はMaaSへとシフトしている。

ただ、ポイントは、MaaS(Mobiel as a Service)ですよね。そう、みんな車を所有しない世の中に移行しつつある。下記は、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が毎年発表しているデータです。見ての通り、登録台数は、基本、減少傾向です。軽自動車が横ばいを意地できている背景は、田舎では自転車がわりに車を持つことが多く、小回りのきく軽自動車が重宝されているため、そこまで需要が落ちていません。

URL: https://www.nippon.com/ja/features/h00367/

一方、世界はどうかと言うと、逓増傾向にはあります。単純に、世界人口は増え続けていますから、究極的には世界人口が減少傾向に入らない限り、車の需要がへるということは考えずらいですね。しかし、人口増加が起きているのは、新興国であり、新興国の通信環境は、モバイルも含めて、先進国に比べてかなり劣るため、上のような仕組みを導入できるのは、まだ随分と未来の話です。なので、この話の主題は、あくまで先進国の運転環境に限定した話になります。

URL: https://lga-consultants.com/seven-global-car-makers-kpis-part-1-unit-sales/

ですから、UberやLyftや、まだ、僕が今後流行ると見ているDeNAのAnyCaなど、車を所有せずに使う生活がますます普及していきつつある。その場合、ユーザーは、運転情報のデータ共有からは、仮想通貨を得ることは、難しいですよね? 当然で、車の所有権が、そのユーザーに帰属しておらず、MaaSを提供する側にあるからです。

ですから、ありうるとすれば、トークンエコノミーを組み込んだMaaSですね。

トークンエコノミー 型MaaSでの運転データの共有によるユーザーの仮想通貨の稼ぎ方

まず、ユーザーは、MaaS側からのリベニューシェアという形で、トークン・インセンティブを受け取ります。そして、MaaS側は、ユーザーが頻度高く運転してくれた方が、より精度の高い運伝データが手に入る=儲かるので、利用頻度と時間が多いユーザーほど、トークンのインセンティブを多くします。そして、このユーザーが、MaaSベンチャーがIEOした際に、そのトークンを売却することでリターンを得ることができます。逆に、MaaS側は、ユーザーに、長期保有を促すため、また、この場合にもPoSの概念で、そのトークンをMaaS側のバリデーターネットワークにデリゲーションしているユーザーほどインセンティブを多くするなどのトークンエコノミー 設計も考えられます。

このモデルは、Brave BrowserのBATや、DENT ExchangeのDENTのように、実需の売買がトークンエコノミー に組み込まれていますから、ビットコイン同様の供給制限型のトークンエコノミーとしてデザインすることが可能になります。ですから、ユーザーは、このトークンにアセットバリューを見出すことができますから、上手く立ち上げらればかなり強力なトークンになる可能性があります。

最近、ソフトバンクが、トヨタ・ホンダを巻き込んで設立したジョイントベンチャーの「モネ」もそうですが、メーカーが、MaaSをやるケースも見えてきており、ドイツメーカーなどは本気で考えているようなので、その方向性からも見えてきそうです。その点は、「こちらの記事」にまとめています。

最後に、DeNAのAnyCaは、0円で誰でもレクサス、BMW、ベンツのオーナーになれるMaaSです。興味のある方は、「こちらの記事」に詳しくまとめているので、参考にしてください。

以上、みなさんの参考になれば幸いです!

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